本田圭佑インタビュー!テレビ金沢(2009) [本田圭佑]
本田圭佑選手は世界中さまざまな場所でインタビューを受けています。
今回お届けするインタビューは、
石川県のローカル放送、
テレビ金沢でのインタビューです。
場所は和倉温泉にある旅館の加賀屋。
2009年に行われたこのインタビューですが、
果たしてどんな名言が飛び出してくれるのでしょうか!?
それでは見ていきましょう。
インタビュアー:この和倉温泉に来たっていうのは?
本田選手:いや一度ね、
僕ここに来たことがなかったので今まで。
一度来たいなってずっと言ってたんですよ。
僕の1つの夢でもありましたし。
インタビュアー:その憧れっていうのは?
どっかで見てたんですか?
本田選手:いやそうなんですよ。
星陵(高校)時代にね、
よく和倉遠征で来てたんですよ、毎年。
夏ですね。
「これが日本一の加賀屋なんや」という感じでね、
そんときは見てましたけど。
ナレーション:夏合宿の朝の散歩は、
加賀屋の前を通過して海辺でストレッチ。
下から見上げていたという本田選手が、
当時の思い出を語りだしました。
本田選手:ほんであそこからこっち見てたわけですよ。
ぎりぎりまでここ(入口の前)来るから、
(入らずに)ここでカーブするんですよ。
「入り口そのまま入っていこうか」みたいな話になってて。
インタビュアー:じゃあその入り口を通過した気分は?
本田選手:いやあのね、
すごいよ。
あの何がすごいってね、
おれオランダに今いるでしょ?
オランダってまずサービス皆無なんですよね。
レストランとかね、
じゃあここでオレがコーヒー外で飲んでるでしょ?
ウエイトレスって言うんですか?そのへんにいますよね?
でオレがこうやって(手を上げて)頼みたいからみたいな感じで言ったら、
普通「あ、いますぐうかがいますんで」的なオーラでしょ?
でも(オランダでは)「ちょっと待っとけ」と。
「待っとけ」と!
もう自分のペースで来ますからね。
インタビュアー:じゃあもう(加賀屋の)玄関のあの出迎えすごかったでしょ。
本田選手:そうそうそう。
ナレーション:ようやく本題に入ります(笑)
オランダ2部リーグで優勝し、
MVPにも輝いた本田選手。
活躍の裏側に迫りました。
インタビュアー:16ゴール。
36試合で16ゴールでしょ?
ほぼ2試合に1ゴール。
本田選手:意識改革っていうところでしょうね。
シュートが上手くなったというふうには僕自身感じてないんで、
やっぱりシュートを打つ回数が増えた、
シュートを打てる場所に自分が走りこむ回数が増えたっていうだけであると思うんで、
そういう意味ではホントに考え方が根本的に、
以前とは変わったかなというふうには思います。
インタビュアー:その考え方が変わったきっかけっていうのは?
本田選手:まさか自分のサッカーキャリアで、
2部でプレーするなんてことは考えてもいなかったことなんで、
それは自分としてはやっぱり悔しかったですし、
やっぱりその、何とかしないとっていうそのプレッシャー?
っていうのはすごい感じてたんでね、シーズン戦う前に。
では今年の目標は何になるのか。
そんときもちろんチーム優勝というのは当然ですよね、選手である以上は。
ただ個人としての目標も絶対に掲げてやらないといけないと。
そんときに自分が求めたのはやっぱり数字にこだわろうと。
この2部で今年終わったあとに評価されるのは、
なにげなく優勝したんじゃなくて、
オレが優勝させたっていうぐらいの、
やっぱり目に見えた数字がやっぱり必要なんじゃないかって。
あと非常に自信になりましたし、
今後のサッカー人生にも活かしていけるんじゃないかなっていうふうには思ってます。
インタビュアー:このゴールへの意識っていうのは、
かなり代表でも出していくのかなと。
本田選手:出していきたいですね。
攻撃スタンスは違うにしても、
自分がボールを持った時にはそういった意識を見せていきたいですね。
これはあの環境が変わっても自分のスタンスを変えずにやるというのは、
僕自身の課題ではありますね。
簡単なことじゃないですよ、これって意外と。
やっぱり環境変わればね、周りが変わるし、
周りの求めていることも変わるし、
そのなかで自分を貫くというのは非常に難しいことだと思います。
もうホント敵は自分だと思いますよ、これに限っては。
以上でテレビ金沢でのインタビューは終了です。
あいかわらず明確な目標や確固たる意見を持っている本田圭佑選手。
自分の頭でとことん考え抜いたからこそ、
借り物ではない自分の意見があるんですよね。
もちろんしっかりと行動して証明できる実力が伴ってこそ、
その考えは意味を持ちます。
ところでこの和倉温泉でのインタビューを受けた時期は、
オランダのVVVフェンローに所属していた本田選手。
そこでオランダ時代の本田選手のインタビューをもう少し見ていきたいと思います。
お次はオランダのテレビ番組でのインタビューです。
ちなみにこのインタビューは、
まだロシアへの移籍話などは無かった時期(2009年以前)に行われたものです。
(フェンローで毎年行われるお祭りについての質問)
本田選手:カーニバルみたいなのを僕は見たことなかったので、
2月にここ(フェンロー)で毎年カーニバルがあって、
すごい3日間ぐらいもうずーっと飲んでるじゃないですか、お酒を。
それは僕きたとき「すっごいおかしな連中やな」とみんなのこと、
ちょっと変に思いましたね、やっぱり。
ずーっと3日間飲んでるんで、
そこはちょっとやっぱクレイジーかなっていうのはありますね。
3日か4日っていうのはちょっと長過ぎますね。
1日で十分ですよ。
(本田選手の今後について)
本田選手:まずいつも僕話しているように、
オランダに残れるなら、
オランダでステップアップしたいと思ってるんで、
チャンスがあるならやっぱりあと2年、長くても3年。
やっぱオランダでもっと成功したいなっていう風に思ってます。
でそのあと自分のね、
目標でもある夢でもあるスペインとかに挑戦したいなっていうふうに思ってますし、
いまは2年3年オランダでもっと力をつけるべき時期だというふうに僕は思ってます。
(フェンローから移籍するならPSVとアヤックスのどっち?
と両チームのユニフォームを渡されて)
本田選手:はははは(笑)
これは答えられないですよ。
どっちも好きです。
ただ僕が知ってる歴史の中で、
自分に合ってるんじゃないかって思うサッカーは、
アヤックスなんです。
自分のスタイルに合ってるサッカーはね。
でも個人的には、なんでかわからないですけど、
PSVが好きなんです。
だからどっちがどっちとか無いんですけど、
合ってるサッカーはこっちかなっていう意味ではすごいこっち(アヤックス)も好きだし、
個人的にはこっち(PSV)が好きなんで、
だから答えられないです(笑)
お次は本田圭佑選手がVVVフェンローに入団した時のニュースの内容です。
まだ本田選手は黒髪で、初々しい印象ですね。
本田選手(英語で):私の名前は本田圭佑です。
自動車のホンダではありません。
ニュースキャスター:日本人選手としてオランダ1部リーグ5人目の挑戦となる、
U-23日本代表本田選手。
背番号29に決まったユニフォーム姿も披露し、
新天地での意気込みを語りました。
本田選手(日本語で):(海外リーグは)小さい頃からの夢でした。
僕にとっては非常に光栄な機会でした。
日本よりオランダのほうがレベルが高いので、
(日本代表招集の)可能性は下がるどころか上がるんではないかと思って、
こちら(オランダ)にきました。
そのあと本田選手が所属するVVVフェンローが、
2部に降格するなどとはこの時は知るよしもないですが、
本田選手の活躍もあって1部リーグへの復活劇もあります。
また2部リーグ時代には本田選手は2部での最優秀選手賞も受賞しています。
本田選手の入団後のできごとを知っていても、
今だになぜかワクワクしてきます(笑)
さて、今回は色々と本田選手のインタビューをお届けしてきましたが、
いかがだったでしょうか?
個人的にはこれらのインタビューを通して、
試合結果や成績だけではわからない、
本田選手の裏側に迫れたのではないかと思っています。
しかも選手の裏話などを知れば知るほど、
試合観戦もより楽しめるようになりますよ!