本田圭佑特集!「日本サッカー新時代」2010 後編 [本田圭佑]
本田圭佑選手と香川真司選手が特集された番組、
「日本サッカー新時代 ~2014年への旅~」。
ここでは前回に引き続き、
本田圭佑選手が特集された部分を見ていきたいと思います。
(情報の入手が困難だったため、
ラストの部分が少しだけカットされています)
今回のブログの内容は途中からなので、
初めて読むかたは、
「前編」からご覧になってみてください。
それではいってみましょう!
ナレーション:もはや日本代表は、
大会前とは別のチームになっていた。
デンマーク戦。
再び伝説は作られた。
本田選手:あん時は、
もうあの瞬間にゴール取る気はしてましたから。
ナレーション:これまで幾度となく決めてきたフリーキック。
ワールドカップという舞台でも、
ネットを揺らしてみせた。
さらに前半30分。
遠藤のゴールでデンマークを突き放すと、
後半42分、
本田が求めてきた最高のプレーが飛び出す。
本田選手:考えるよりも先にもう、
切り返そうという感じが、
体が動いてましたね。
やはりまず仕掛ける。
そこで相手の脅威となるというのが、
自分が本当に求めているプレーではあります。
やっぱ普段からそういうものを身につけたいと思いながらやってた姿勢が、
あそこでね、結果的にね、
運を引き寄せたというか。
自分の形というのが、
思いきって出せたかなって。
ナレーション:日本は戦前の予想をくつがえし、
決勝トーナメントに進出。
歴史的快挙だった。
決勝トーナメント1回戦、
パラグアイ戦。
多くのチャンスを作りながらも、
日本の攻撃陣は最後までゴールを奪えず。
どうしても1点が遠かった。
その健闘は大いに讃えられたが、
課題ばかりが浮かんでいた。
本田選手:あくまでも選手たちは、
僕を含めて勘違いしてはいけないですし、
負けて帰ってきたんだということをね。
最終的にね、勝ってるチームは、
そのチームにエースがいて、
なんとかする選手が1人2人やっぱいるんです。
戦術の中にやっぱそういった選手がいて、
結局は最後は「個」で打開してる場面が多いんで。
韓国はもうそういう領域にオレは入ってると思ってます。
そうやって誰かがなんとかするっていうのが、
韓国には2、3人いるというか、
その差は間違いなくあると思います。
まあそれは僕の責任でもありますし、
日本の攻撃陣の全体の責任ではあるんで、
そこはね、やっぱりキレイごとじゃないっていうふうに、
僕は思ってます。
ナレーション:やはり個の能力を磨くしかない。
ロシアで再スタートを切った本田。
しかしそこには、
苦悩の日々が待ち受けていた。
本田圭佑24歳。
その素顔に迫るべく、
10個の質問に答えてもらった。(1個目は前回のブログの最初に書いた「ワールドカップとは?」)
QUESTION.2
「思い描いていた『24歳像』は?」
まずモスクワにいなかったんですね、僕のイメージだと。
イメージだとやっぱり3大リーグのどこかに行ってるイメージだったので、
まあそれにね、追いつこうと必死にはやってますし、
まあ今の自分を受け入れながら当然やってるんで。
そこに帳尻は合わしたいなとは思ってるんですけどね。
ナレーション:ワールドカップで鮮烈な結果を残した本田。
ビッグクラブへの移籍が期待されたが、
結局、実現には至らなかった。
それどころか、
ロシアリーグではスタメンから外されるという事態。
終わってみれば、今シーズンわずか4得点。
いったい本田に何が起こっていたのか。
CSKAモスクワには、
ザゴエフという地元で期待のロシア代表選手がいる。
彼のポジションはトップ下。
そして本田が得意とするポジションもトップ下。
2人は同じポジションを争うライバルだ。
ザゴエフ:本田には強いフィジカル、頭の良さ、素晴らしいキック力がある。
彼と本気でポジション争いをしています。
ナレーション:ワールドカップ後、
監督が選んだトップ下はザゴエフ。
本田は中盤の底、
ボランチに追いやられた。
守備に費やす時間の多いボランチ。
持ち味である得点力は鳴りを潜めた。
9月、そんな本田のもとを尋ねた。
冷たい雨に打たれながら、
本田は1人、グラウンドにいた。
監督の起用法について、どう考えているのか。
本田選手:まあ僕はシンプルですよ。
普段からボランチはやりたくないと。
(監督にはっきり)言います。
ボランチはやりたくないって言います。
だってやりたくないんですから。
でザゴエフをボランチにさせろと。
でも監督はね、ザゴエフをボランチにできないと。
お前はボランチできるって言うから、
オレもできひんと。
オレもディフェンスできひんみたいな、
なんかそんなね、ものすごく普通のことを……
いや、わからないです、僕は普通なんです。
監督とこういうコミュニケーション取ることが、
僕にとっては普通なんです。
ナレーション:では監督は、
なぜ本田をボランチとして起用するのか。
スルツキー監督:私が本田をボランチとして起用するのは、
攻撃と同じくらい守備もできる万能な選手だからですよ。
話し合いはしますが、
選手の希望とチームがいま求めているものは、
必ずしも一致しません。
ナレーション:本田は事あるごとに自分の考えを訴えた。
だが監督の中に、
本田をトップ下で使うという考えはなかった。
攻撃の機会の少ないボランチでは得点が奪えず、
ワールドカップ後、ここまで無得点。
10月に入ると、
本田は、スタメンを外れることも増えていった。
数ヶ月前、新聞の一面を飾っていた男の存在は、
影を潜めた。
この局面を打開するため、
本田は1つの結論に達していた。
本田選手:もう1つ考え方を変えれば、
自分が特別な選手じゃないから、
そういった強豪のチームで、
特別な役割を与えてもらえない。
ボランチで全然点取れなかったってのも反省しないといけない一部やし。
後ろ(ボランチ)からどれだけ得点を狙えるか。
もうそれだけですよね。
ナレーション:いかに得点チャンスの少ないボランチで、
ゴールを奪えるか。
シーズン終盤、その狙いは実践された。
1点リードされ迎えた後半、
チェスカ(CSKAモスクワ)は退場者を出してしまう。
この圧倒的に不利な状況で迎えた、後半14分。
ゴール前のこぼれ球に、
誰よりも速く反応したのは本田だった。
実はこの場面、
中盤の後方、ボランチの位置から、
一人少ない状況にも関わらず、
一気にゴール前までかけ上がっていたのだ。
本田選手:(評価すべきは)どちらかっていったら、
あそこの位置にやっぱ走ってたっていうところかな?
決めたというそのクオリティよりも。
自分がゴール前に走っていくっていうのを、
どれだけあのしんどい場面でやれるか。
どれだけ自分に勝ってってあそこに走りこんでいけるか。
結果的にね、信じて走った時とかに、
点取れてるケースは多いですよね。
まあそういうもんなんですよ。
ナレーション:ポジション争いに苦しんだ今シーズン。
最後に光を見出した。
ロシアでの経験は、
本田を確かに成長させていた。
新たな指揮官を迎えて臨んだ、
アウェーでの韓国戦。
この日の本田は、
本来のポジションであるトップ下で起用された。
ワールドカップ前、苦汁をなめさせられた韓国を相手に、
日本は本田を中心に攻勢を仕掛けていく。
0対0のまま迎えた後半40分、
本田が魅せた。
どの選手も疲れきっていた試合の終盤、
相手選手をなぎ倒し、
長い距離を1人、力強く前進。
強烈なシュートを放った。
強豪韓国を相手に、
圧倒的な個を見せつけた。
(試合直後のインタビュー)
インタビュアー:本田さんのそのタフさ、
攻めの面でも相手に競り負けなかった、
それからディフェンスでも頑張りました。
ご自身の評価っていうのはいかがですか?
本田選手:いや、まだまだですね。
惜しいじゃ意味が無いと思ってるんで、
次ね、決められるようにしっかり準備して、
またみんなにね、
日本の皆さんに成長した姿をね、見せれるように、
チームに帰ってしっかりやりたいなと思います。
さて、これまで日本サッカー新時代(2010)の、
本田圭佑選手が特集された部分を見てきました。
(残り何分かはこちらの情報不足によりカットさせて頂きました。
情報が手に入り次第ブログを更新したいと思いますが、
いつになるやら……)
番組の全体像は見えたのではないかなと思います。
それでは次回のブログまで!