本田圭佑も知らない!?ACミランの秘密 ミラネッロ編 [本田圭佑]
本田圭佑選手が所属しているチーム、
ACミラン。
クラブの名前は知っているけど、
「実際はどんなチームなの?」
「なんとなくしか分からない」
と思っている方も多いのでは。
このブログでは数回にわたって、
ACミランに関する色んな情報を、こっそり教えちゃいますよ。
今回はミランのトレーニング施設、
「ミラネッロ」について見ていきたいと思います!
〈ミラネッロの基本情報〉
ミラネッロができたのは1963年。
ミラネッロの正式名称は「チェントロ・スポルティーヴォ・ミラネッロ」。
ミラネッロ・スポーツセンターという意味で、
ミラノから北北西に約50kmの自然に囲まれた場所にあります。
またミラネッロのロッカールーム内には、
カルナゴ、カッサーノ・マグナゴ、カイラテという、
3つの町の境界線があるそうです(見えないですが)。
公共交通機関でのアクセスはできないので、
ミラネッロには自家用車やバス、タクシーで来るしかありません。
でも高速道路を使えばミラノ市内から30分ほどで着くそうです。
ミラネッロの敷地は広く、
練習用のグラウンドを始め、
屋内練習場、
主要チームとユースチームに分けられた2つロッカールーム、
トレーニングジムなどのスポーツ施設から、
マッサージ室、
メディカルセンター、
小さな湖、
ヘリポート(たまに名誉会長のベルルスコーニが来るらしい)、
レストラン、
ビリヤード場、
リハビリ用プール、
会議室、
記者会見が行われるプレスルーム、
選手の宿泊施設やゲストルームなどがあります。
敷地内を上から見た図はこちら↓
ミラネッロの正面入り口は、
建物がある左下側のところ。
正面入り口の近くにある建物が2階建てのクラブハウスで、
敷地の中央にある建物が1階建てのトレーニング施設です。
また写真では分かりにくいですが、
ミラネッロの周囲はフェンスで囲まれています。
ちなみにミラネッロの総館長はアントレペローゾさん。
〈ミラネッロにはピッチが6つある〉
ミランには6つのピッチがあります。
広い敷地のほとんどがピッチという感じ。
これは毎日同じピッチを使っていると芝が傷んでしまう、
という理由もあるのだとか。
ちなみに主要選手がメインで練習するピッチには、
なんと冬場の雪を溶かすために床暖房も設置されているのだとか……
さすが世界のビッグクラブは違いますね。
トップチームは主に林に囲まれた中央部分のピッチを使うそうです。
新しい戦術などは部外者には見せたくないですし、
練習にも集中しなくてはなりませんからね。
ユースチームは外側にあるピッチを使います。
またミラネッロの敷地内の森の中には、
全長1200メートルにもなるクロスカントリーコースも設置されています。
ところで今回注目したいのが、
1つだけ4方をフェンスで囲まれた「ガッビア(檻)」と呼ばれるピッチがあるということ。
これは元ACミランの監督だったサッキが考案したもので、
タッチラインやゴールラインがないのでプレーが途切れることがありません。
ここで3分もプレーするとヘトヘトになるそうで、
運動量の向上が期待できそうなピッチです。
ちなみにサッカーの戦術の1つである「ゾーンプレス」は、
サッキ監督がここで考え出したものなんだとか!
サッキ監督がミランを辞めたあとも、
多くの監督がこの場所での練習をおこなっています。
〈毎週行われる運動能力テスト〉
みなさんも学校で体力測定をやった経験があると思いますが、
ミランでは毎週行われています。
さまざまなトレーニング種目をおこなった結果や、
血液検査などのデータを元にトレーニングのメニューを決定します。
またジムにはミランラボ(地下にある科学的な選手管理チーム)と繋がったディスプレイが設置されており、
選手それぞれのその日のトレーニングメニューが表示されるようになっています。
ミランのジムは最先端の設備が整っており、
専門家からも高く評価されています。
イタリア代表が合宿でミラネッロを使うこともあり、
スポーツをやっている人にとっては理想的な施設でしょう。
ちなみにユースチームなど下部組織は、
ミラノ市内のスポーツセンターでトレーニングをしているそうです。
〈選手を出待ちするサポーターたち〉
ミラネッロでの練習は非公開で行われています。
高台から練習を眺められる場所もありますが、
一緒に写真を撮ってもらったり、
サインをもらったりするには出待ち(&入り待ち)するしかありません。
練習が終われば、
選手たちが車で出てくるので、
そこを狙いましょう。
ちなみに試合前日は選手たちが宿泊するので、
選手たちに会えるのは入り待ちのみ。
もちろん本田圭佑選手のサインがもらえることも。
本田選手は運転手付きでミラネッロに通勤(?)しています。
〈メンタルを鍛えるマインド・ルーム〉
ミラネッロには「マインド・ルーム」と呼ばれる部屋があります。
マインド・ルームとは、
いわゆるメンタルトレーニングをおこなう部屋。
試合を見ながら脈拍や心拍数を取ったり、
ポジティブなイメージ力をつけるために、
良いプレーの映像を見たりするそうです。
また自分の最悪なプレーを見ながらでも、
落ち着いた精神状態を作り出すためのトレーニングも行っています。
ちなみにマインド・ルームでのトレーニングは、
「プロコンプ」と呼ばれる脳トレマシーンを使って、
毎日20分ずつ行われます。
サッカーの練習と言っても、
選手たちは色んなトレーニングをこなしているのですね!
〈ミラネッロでの食事〉
普段ミランの選手や関係者たちが何を食べるのか気になりますよね。
鶏肉や牛肉、マッシュポテト、サラダなど、
一般の人たちが食べるようなイタリアンが出されますが、
もちろんミラネッロではスポーツ栄養学に基づいたメニューが提供されています。
主食は米かパスタを選ぶようになっています。
レトルトやインスタント食品などは出されません。
ちなみにこちらはミラネッロを訪れた記者たちに出されることもある、
リゾットとペンネの特別メニュー。
食堂などで飲まれる水は、
「LEVISSIMA」というアルプスのミネラルウォーター。
LEVISSIMAは、
北イタリアではポピュラーなブランドだそうです。
またミラネッロで出される砂糖を使っていないジェラートは、
ミラネッロを訪れる記者たちの名物にもなっているようですね。
食後はバー・カウンターでイタリア人らしく、
カプチーノかエスプレッソを飲むそうです。
選手が食堂で食事するのは、
通常は昼と夜の2回となっています。
〈ビリヤードは誰が上手い?〉
ミラネッロには選手がリラックスできるように、
ビリヤード場もあります。
ちなみにミランで1番ビリヤードが上手いのは、
エル・シャーラウィ選手(キャプテンのモントリーヴォ談)。
本田選手もここでビリヤードをやるのか、
気になるところではあります。
案外、本田選手の自宅にもビリヤード台があったりして(笑)
〈マスコットキャラクターも”ミラネッロ”〉
みなさんはACミランに、
”ミラネッロ”というマスコットキャラクターがいるのをご存知でしたか?
可愛いかどうかは別として。
このミラネッロ君が誕生したのは2006年。
ACミランの愛称が「ディアボロ(悪魔)」ということから、
悪魔のキャラクターが選ばれました。
ライバルのインテルサポーターからは「porco(ブタ)」と呼ばれているのだとか……
なぜかミラネッロ君に哀愁を感じてしまのは、
私だけではないはず(笑)
〈練習日には毎日、記者会見がある〉
試合がある時以外の練習日には毎日、
プレスルームで午後1時半から30分程度の記者会見があります。
もちろんこの場所もミラン・カラーの赤一色。
試合前日は監督が、
普段は選手が1人で記者の質問に答えるのだとか。
雑誌や新聞に載るインタビュー記事は、
ミラネッロのプレスルームで取材したものも多いようですね。
さて、
以上ミラネッロについての色んな情報を見てきましたが、
いかがでしたでしょうか。
さすがは名門クラブ。
選手たちが快適にトレーニングできそうですよね。
ACミランの秘密が1つ解明されたような気がします!
続く。
「本田圭佑も知らない!?ACミランの秘密」 そのほかの記事はこちら↓
サン・シーロ編 http://keisuke-soccer-like.blog.so-net.ne.jp/2015-05-10