本田圭佑インタビュー!夢を力に2014 [本田圭佑]
2014年、
サッカー日本代表のブラジルワールドカップ出場に向けて、
日本代表応援プロジェクト「夢を力に2014」が発足しました。
このプロジェクトは日本代表の選手や監督、サポーターが協力して、
夢を力に変えていく素晴らしさを広げていこうという活動です。
ここではそのプロジェクトの一環としておこなわれた、
本田圭佑選手の特別インタビューの様子をお届けしたいと思います。
世界の舞台でプレーする本田選手の心のうちを、
数々の名言とともに語ってくれています。
本田選手の力強い言葉は、
きっとあなたを勇気づけてくれるはずです。
本田圭佑選手への質問は全部で7つ。
それでは1つずつ見ていきましょう!
質問1:生まれてはじめての夢は何ですか?
本田選手:まあやっぱサッカー選手としての、
ヨーロッパで大きくなってプレーして、
ワールドカップに出て、
優勝するっていうような、
目標を立てたっていう記憶しかないんで。
その前になると、
それを決めたのはだいたい小学校高学年だったってことはハッキリ覚えてるんで、
まあ僕にとってはそれが最初の夢だったかもしれないですね。
質問2:プロに至るまでのターニングポイントは?
本田選手:ぼくガンバ大阪ジュニアユースでプレーしてたんですけど、
そこからユースに上がれなくて。
祖父母と一緒に生活していて、
祖父母はユースに上がれないなら大阪の高校、いわゆる公立ですよね、
を選びなさいっていうふうにアドバイス当時されてたんですよ。
まあアドバイスというか、もうプッシュでしたよね。
要はプロを諦めなさいっていうようなメッセージとも受け止めてたんで僕は。
僕は全然認めてなくて、
父親をなんとか口説いてですね、
お金のかかる私立の石川の星陵高校に行かせてくれと。
ということを申し出たんですけど、
あそこは1つの、
やはり中学校3年生で自分自身の将来を真剣に信じて、
どこに行くかっていう細かい戦略ですよね、
マネジメントできたっていうところが非常に重要だったかなと。
まあそこでなんとなく周りのアドバイスに左右されてたんでは、
今の自分は間違いなく無かったと言えますし。
質問3:プロになってからのターニングポイントは?
本田選手:オランダからモスクワに移籍した時だったんですけど、
ワールドカップを半年後に控えてるって、
僕まだそのとき試合にも後半途中から出るような状況だったんですけど、
まあなんとかメンバーにも選ばれたいし、
なおかつレギュラーにもなりたいということで。
正直ヨーロッパに来た選手がモスクワに行くって、
お金目当てであったり、
年齢がわりとかさんで年金もらいに行くリーグっていう、
特にオランダリーグでプレーしてた時は周りからそんなふうに言われてたんで、
オファーがきた時はすごい悩んだんですね。
でもそんときも同じで、
周りに左右されず、
周りは「ステップアップとして行く国じゃない」っていうふうに言いましたけど、
でも僕自身が、それは周りが決めたことであって僕が向こうで成功すれば、
またヨーロッパの舞台、それも自分が望むようなクラブでプレーできると。
そう信じてあの時も決断したんで、
まあ、あの決断も?
結果論ね、ワールドカップにも出場できましたし、
試合にも出してもらうことができましたし、
ああいった1つ1つの自分を信じた決断というのは、
今のところ運に恵まれてるというか、
いい方向に向かっているんで、
自分で決断するというとこは大事にしたいなっていう風に思ってます。
質問4:もっとも挫折感を味わった経験は?
本田選手:挫折がもうありすぎて(笑)
どれを挫折と言っていいかわからないですけど、
やっぱ中学校3年生の時にユースに上がれなかったのは、
すごい傷つきましたね。
認めてなかったものの、
オレはまだやれるんだって自分で気張ってたものの、
やっぱり周りに5、6人うえに上がった選手がいたんで、
その選手よりも自分は劣ってるっていうのを突き付けられた評価だったので、
すごい悔しかったし、
なおかつ祖父母からは「もうユースにも上がれないんだから大阪の高校、公立で?
まあサッカーそこでもできるんだしやりなさい」って言われたのも、
もうホントに家族から見放されたような感じはあったし。
でも信じれるのは自分と、
将来自分がこうなりたいって思ってる夢だけだったから、
そういうときは確かに夢の存在は、
僕にとって非常に大きかったかもしれないですね。
ブレそうな時も夢があったから、
小学校高学年の時に自分が立てた夢があったから、
もうホント呪文のように唱えてましたね。
「いや大丈夫大丈夫、これをオレはやるんだ」、
「自分ならやれるんだ」っていうように、
困ったときほどそれにすがってたというか頼ってましたね。
質問5:いまの夢はなんですか?
本田選手:「代表だ」と昔から言ってるんですけど、
やっぱワールドカップっていうのは自分はすごい大会だと思うし、
そこで優勝するっていうことは小さい頃からの僕の夢でしたね。
でその気持っていうのが、
大きくなってくると丸くなって現実を見始めるかなって思ってたんですけど、
僕の場合ちょっと不思議でそんなことなくて、
もういよいよ半年後にせまったワールドカップなんですけど、
気持ちがどんどん強くなってきて、
ホントに実現したいと。
まあそういうふうに願うようになってきました。
感じることはホント時間の大切さといいますか、
あっという間に時が過ぎるなって思ってるんで、
「ついこないだ南アフリカワールドカップをプレーしたよな……」
そんな記憶が頭のなかにあるのに、
もう半年後には次のワールドカップがせまってる。
で自分自身も、もう27歳になって来年ワールドカップの年は28歳になる年なんですけど、
やっぱラストだと思ってやっぱり大事に、
日頃からトレーニングを大事にしないとっていうふうに思ってはいます。
”慣れ”には気をつけてます。
質問6:あなたにとって「夢」とは?
本田選手:エネルギーですね。
まあ要はエネルギーがないと人って生きれないと思うんで、
睡眠とかご飯とか本能にあるものもそうだと思うんですけど、
それとは違う、理性で自分が立てた夢。
それが非常に僕にとっては本能とは別で、
無くてはならないような存在になってるんで、
いつでも自分に与えてくれるエネルギーかなと。
そういうふうに思ってます。
質問7:「夢」を実現するために重要だと思うことは?
本田選手:夢は確かに持って、全て叶うとは思ってないんですよ。
ただ叶える人っていうのもいるわけで、
その人と叶わなかった人の違いは何なのかなって考えたときに、
やっぱりホントにそうなりたかった人が、
ホントにそれを叶えたかった人が夢を叶えてて、
やっぱある程度ちょっと疑ってたら自分自身をね、
疑ってる人っていうのはやはり目の前の努力がちょっと怠ってしまったり、
まあ慣れてしまったり、
ていうので実現しなかったと。
僕はそう思ってるんで、
夢はデカく持っても僕は叶えることが可能だというふうに思ってるんで、
みなさん現実的な夢を持つんではなくて、
人に笑われるぐらいの夢を持って、
それに向かって、
いかに自分自身を信じれるか、
ホントに叶えたいと願えるか。
それが僕は大事なんじゃないかなと思ってるんで、
みなさんもできたらおっきな夢を持って欲しいなというふうには、
僕も思います。
最後に、
「サッカー日本代表は夢を言葉にした。
さて、キミの夢は?
夢を言葉にしよう」
というテロップが出て、
本田選手のインタビューは終わりです。
いかがでしたか?
本田圭佑選手が赤裸々に自分の思いを打ち明けてくれましたね。
大きな夢を叶えるには大きな努力が必要ですが、
その大きな努力が自分を成長させてくれるのです。
本田選手は挫折を繰り返しながら、
20年近くもサッカーで努力を続けてきていますからね。
世界的な選手になって当然といえば当然なのかもしれません。
本田圭佑選手の成功の秘密が、
少しだけわかったような気がします!