本田圭佑の一問一答!2012年インタビュー集 その8 [本田圭佑]
世界で活躍するサッカー選手、
本田圭佑。
本田選手は日本やオランダ、ロシア、
そしてイタリアでプレーし、
数々のインタビューを受けてきました。
ここではそんな本田選手の、
2012年のインタビュー集をお届けしたいと思います!
Q.ボールを持っていない時の動きの質が高まったことと、
シンプルなプレーが増えたことによって、
ボールを失う回数が明らかに減りましたよね。
本田選手:そうですね。
まあ受け方を考えて工夫することによって時間ができたり、
次のプレーのプランが描きやすくなってますから。
そもそも、
パスの受け方を考えてる時点で、
次のビジョンを描いている証拠なんで。
だからだいたいそうなんですよね、もう。
正直、プランが描けてる時は、
取られる気がしないですね。
ただ、個人的には昨日の試合はホンマに身体が重くて、
全然ダメやったんですけどね。
だから、いかに省エネでプレーして効果的にプレーできるか、
点を取れるかということだけ、
考えてました。
インタビュアー:見ていても、
本田選手が省エネを意識しているのは感じていました。
週2試合の連戦が続きますからね。
でも、あのシーンだけは強引に狙いにいきましたよね、後半。
ペナルティーエリアの左に持ち出してシュートを打ったシーン。
惜しくも、GKに弾かれてゴールにはなりませんでしたが。
本田選手:あそこは打たんとダメでしょ。
あそこはエゴですよね。
そこのバランスが重要ですよね。
瞬時に変えていく、
優先順位を当てはめずに、決めずに。
インタビュアー:あそこでゴールに向かってドリブルせずに、
左に持ち出した時点で、
「あっ、これは決めにいくんだな」と感じました。
左利きがあそこにボールを置いたら、
間違いなく狙いにいきますよね。
本田選手:あそこにボールを置いたら、
もう、かわさなくていいんです。
10センチ空いていれば打ちます。
Q.(着物を着た)その凛とした佇まいが、
まさに「サムライ」を彷彿させるようだ。
本田選手:着物はなかなか着る機会がないですから、
さすがにビシッと背筋が伸びるというか、
新鮮な気持ちになりますね。
でも本当にファッションが好きな方から見たら、
僕のこだわりとかスタイルなんて大したことはなくて、
普段もジーパンにTシャツだし、
けっこうラフですよ。
ただパブリックに出るときだけは力の入った服装をします。
あえてそうすることでエンジンが入り、
本番モードになる。
皆さんに見てもらうだけではなく、
自分の中のスイッチを切り替える意味もあるんです。
自分のためにやってることだから、
周りにダサいと言われてもやめられないですよね。
Q.(10月16日のブラジル戦で)
0対4(で日本が負け)というスコアは想定内だった?
本田選手:いや……想定外ですよ。
まさか4点も取られるとは思ってなかったし。
負けには変わりないけど、
ここまで開くとは思ってなかった。
インタビュアー:今日の結果から課題は見えてきた?
本田選手:当然でしょ。
とりあえずわかってることは、
オレらよりブラジルの方が上やったってこと。
でも、なんか嬉しくて。
サッカーやってて、久しぶりに楽しい気持ちになれた。
こんなに楽しい試合は久しぶりやなっていうのが、
今日の感想かな。
自分がサッカーをやり始めたきっかけもブラジルと無関係ではないし、
その代表と初めて試合をできた。
勝てたらそれはそれで偉そうにできて良かったかもしれへんけど。
でも、下馬評どおり、案の定負けて。
なんか嬉しくなる気持ちわからへんかな?
インタビュアー:ワクワクするような?
本田選手:いや、なんて言うの。
こんな簡単に勝てたら、
この先おもしろくなくなるやん、みたいな。
インタビュアー:本田くんはずっとワールドカップで優勝すると言ってきた。
その目標はブレてない?
本田選手:もちろん。当然でしょ。
そもそも点差ほどの差はないと思ってますから。
Q.日本のサッカー、Jリーグのサッカーと、
ヨーロッパのスタンダードなサッカーとの違いは
どういうところだと考えていますか?
本田選手:これはよく議論されていることだと思うんですけど、
一番は「プレー効率の違い」だと思います。
いかにしてゴールに向かって行くのか、
そのやり方が違う。
日本は手数掛けますからね。
ヨーロッパのスタンダードで話をすれば、
手数を掛けずにシンプルにシュートまで持っていく。
効率の良さを最重視するんです。
そこが一番違う部分かな。
インタビュアー:それは代表、クラブに限らずということですか?
本田選手:いや、
今の日本代表はヨーロッパのスタンダードの中でやっている選手が多いから、
ミックスになってますよね。
日本とヨーロッパのいいところを、
合わせたような集団になってると思います。
インタビュアー:確かに、縦に早い時は早いし、
丁寧にいく時は丁寧につないでいく、
という印象はあります。
本田選手:もっともっとこれを高めていけば、
見ている人たちも面白くなるんじゃないかなと思いますね。
インタビュアー:ということは、
世界一になるにはまだまだだけど、
以前と比べて、明らかに日本代表に対しては手応えを感じているということですか?
本田選手:いや、まだまだですね。
インタビュアー:「手応えを感じてる」って言っちゃアカン、
という感じですか?
本田選手:そんな感じです(笑)。
いや、言ってもいいんですけど、
言いたくないという気持ちのほうが先行してますね。
インタビュアー:ここで満足したら上に行けないから?
本田選手:まだまだギアを上げなきゃいけないと思うんですよ。
これは僕だけが感じてもダメやし、
でも僕が発信しないと始まらないし。
はっきり言って、若い連中も全然アカンし、
まだまだですよ。
いい選手はいるんですけど、
それをいい選手と呼んだらアカンし、
まだ全然です。
インタビュアー:だから、札幌でのベネズエラ戦の後も、
「全然まだまだ」と発していたわけですね。
何となくレベルアップしていくだけじゃ、
高みには行けないと。
本田選手:絶対に無理です。
シンジくらいが普通にならないとダメですよ。
マンUに入っても、
「あー、マンUね」っていうくらいにならないと。
それを、マンUに行っただけで騒いでたらアカン。
分かるけど、(メディアも)数字取りたいだろうしね。
ただ、もう騒ぐなと、
まだ何もしていないと。
ごっつぁんゴール1つ取っただけやと。
もっと、本質を扱ってくれと。
その9へ続きます!
「本田圭佑の一問一答!2012年インタビュー集」 そのほかの記事はこちら↓
その1 http://keisuke-soccer-like.blog.so-net.ne.jp/2015-02-19
その2 http://keisuke-soccer-like.blog.so-net.ne.jp/2015-02-22
その3 http://keisuke-soccer-like.blog.so-net.ne.jp/2015-02-24
その4 http://keisuke-soccer-like.blog.so-net.ne.jp/2015-02-25
その5 http://keisuke-soccer-like.blog.so-net.ne.jp/2015-03-12
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その10 http://keisuke-soccer-like.blog.so-net.ne.jp/2015-05-04
(2010年)
その1~ http://keisuke-soccer-like.blog.so-net.ne.jp/2014-12-14
(2011年)
その1~ http://keisuke-soccer-like.blog.so-net.ne.jp/2015-01-04
(2013年)
その1~ http://keisuke-soccer-like.blog.so-net.ne.jp/2015-05-05
(2014年)
その1~ http://keisuke-soccer-like.blog.so-net.ne.jp/2015-05-19